8日、香椎幼稚園の移転存続を望む保護者らが、公立大学法人 福岡女子大学(以下、福岡女子大)周辺で、同大学学長・高木誠氏あての公開質問が書かれた新聞などを配布した。質問内容は、香椎幼稚園が閉園した場合の残余財産(約2億2千万円)に関するもの。
保護者らは、先に学長あてに郵送した同じ内容の質問状に対して高木氏が何も返答しなかったことで、「事前通告」に基づいて、公開質問に踏み切ったとしている。なお、公開質問は、香椎幼稚園保護者会 維持存続運動委員会が発行する「香椎幼稚園新聞 なかよしひろば号外」のなかに含まれている。
公開質問状が配布された日、福岡女子大ではオープンキャンパスが開かれた。同大学への受験を検討している高校生およびその保護者が見学に訪れていた。香椎幼稚園の保護者によると、約600部の新聞を配布。県外から福岡女子大へ訪れた人の同問題へ関心は低くはなく、なかには熱心に保護者へ詳細を尋ねる人もいたという。
香椎幼稚園を運営する学校法人 筑紫海学園は、同幼稚園を閉園した場合、"移転費用"として貯えられた約2億2千万円を福岡女子大に寄付する方針。これに対し、移転存続し自ら運営していこうとする教職員、保護者らをはじめとする地域住民が真っ向から対立。今回の公開質問に対し、高木氏がどのような態度を取るか。固唾を飲む展開が続いている。
なお、高木氏が回答を行なった場合、内容は香椎幼稚園維持存続委員会サポートサイト(関連リンク参照)に掲載される。
▼関連リンク
香椎幼稚園維持存続委員会サポートサイト
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