９日10時より、民主党福岡県連の常任幹事会（常幹会）が開催された。「福岡市長選の推薦をめぐって吉田市長か木下氏か」の激烈な議論がなされたが、決定には至らなかった。決定されたことは15日に「吉田市政を総括すること」だけであった。民主党国会議員の若手は「江藤市会議員ごときに顔を潰された」という思いで厳しい追及の矢を放った。「常幹会でまだ吉田氏の推薦を決定していないのに勝手に枝野幹事長に会わせたのはどういうことか？」と迫った。一応、筋が通っているから江藤市議会議員は頭を下げるしかない。

　だが、江藤市議は内心、「負けてたまるか」と思っている。吉田市長の推薦を得られなければ江藤氏の政治生命は断たれてしまう。必死だ。あらゆる策を弄しても推薦を勝ち取る覚悟をしている。その点では前稿で触れたように木下氏推薦達成に命を賭ける国会議員は少ない。時間が過ぎれば江藤氏の思う壺。さすが老獪政治家だ。松本龍代議士は「吉田市長の顔を潰すことをしないように」と会議の席から中座したという。

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