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佐賀県建設業協会・岸本会長「地域のためになる客観的な報道を!きちんとした企業経営が地域貢献に(後)
建設
2010年8月10日 08:00

佐賀県建設業協会 会長 岸本 剛 氏

 ――口蹄疫の作業で建設業者が活躍しているという話しを聞き、建設業というのは、単に土木や建築をするだけではなく、地域の防災や防疫の役にも立っていることを知りました。

佐賀県建設業協会 会長 岸本 剛 氏岸本 宮崎の口蹄疫では埋却の際の穴を掘ったり、運搬をしたりと、地場の建設業者さんが活躍していると伺っております。まったくご苦労の程、いかばかりかとお察しいたします。これまで防疫という観点は持ち合わせていなかったのですが、今回のことで改めて建設業者というのは地域ごとに必要だということを再認識いたしました。他地域からの重機の持ち込みや人の移動はできませんから。その地域の人と機材で処理しなくてはならないのです。防疫に限らず地域の安心と安全を陰で支えているのは建設業なのかも知れません。たとえば豪雨で川が増水し堤防が崩れそうになったとします。その堤防にいち早く駆けつけて土嚢を積むのは建設業者です。そして私たちは地域の情報を知り尽くしていますから、ここの部分が決壊したら、どの地域に被害が及ぶ、ということまで頭に入っています。他地域から応援に来ても、そこを理解しているかどうかで作業の目的とモチベーションは随分違うのではないでしょうか。地域ごとに建設業者が存在することは安心して生活することと地方では同義になっているのかも知れません。

 ――業界としてその部分のアピールは必要だと思います。

岸本 たとえば土砂崩れ現場に自衛隊が駆けつけた、と報道されますが、自衛隊が通ってきた道路を事前に土砂から掘り起こしたのは土木業者です。この部分が報道されないのは誠に残念です。たしかにマスコミに対してアピールしていく必要はあると思います。ただ、地域の防災活動やボランティア活動というのは建設業の目的ではありません。そのために建設業があるわけではないのです。目的の第一は地域の役に立つ道路や建物をつくり維持補修を通じてきちんと企業経営をしていくことなのです。それが雇用を生み、つまり地域の農家さんが農閑期に働く場を提供することになり、そのお金が地域に住む方々の間を通っていくことで全体として豊かになるのです。まずは建設業そのものが正しく経営できる環境をつくらなくてはならないと思います。

 ――公共事業の削減は10年前の半分くらいにまでなっていると聞きます。まずは公平な競争ができる環境づくりが必要なのですね。本日はご多忙の中、ありがとうございました。

(了)

【文責・柳 茂嘉】

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