仕入れ部門の統合に向けた物流委託企業決定を控えるサンリブとマルショクだが、ここへきて業界内では企業としての合併論は後退した印象がある。従来から合理的な経営とマスメリットを求めて業界関係者は合併への期待を持っていた。現在の両社の経営陣が就任した際には双方関係が近いことで現実味が増したと見る向きも多かった。
今回の仕入れ統合によってこうした動きは更に加速するかと見られていた。ところが、会社そのものの合併の話題はむしろ聞こえなくなってきた。「寿屋を飲み干そうという勢いはもうない。両社とも成熟した業界で明快な方向を打ち出していない。合議制が裏目に出ている格好」(関係者)
数年前にこうした動きを行っていれば前向きに捉えた業者も多かったと見られるが別の関係者は「遅きに失した」と指摘。後手回ったという印象により合併までは進まないという見方が強くなっている。
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