2009年度の福岡県議会政務調査費・収支報告書で、塩川秀敏県議(自民党県議団)が、書籍名および目的が記述されていない書店領収書を大量に提出していることが判明した。全38枚、のべ10万8,530円である。何の本を買ったのかも分からないような領収書が受理され、税金から支出されていることになる。
政務調査費は、福岡県議会の「政務調査費に関する事務処理要領」にある使途基準によると、「調査研究のために必要な図書・資料等の購入に関する経費」であれば充当することができると定められている。ところが、何の調査に関する書籍なのか、その書籍名を記述しない県議も少なくはない。調査研究のために購入した書籍であれば、その書籍名まで明確にするのが当然のこと。しかし実際は、「書籍」とだけ書き、官能小説や趣味のカタログの代金であることが外部から指摘されるまで分からないという現状だ。
なお、同県議については、ゴルフなどの経費を政務調査費で落としていた(領収書(下)参照)ことが他のメディアで取りざたされている。
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