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自立する地域社会

地域と企業、社会貢献のあり方~(株)野仲不動産
自立する地域社会
2010年8月11日 08:00

 ホームレスなど生活困窮者に住居を紹介することを目的とする「福岡自立支援居宅協力者の会」が7月13日に発足した。同会には、福岡市内の不動産管理会社5社が参加。そのうちのひとつ、(株)野仲不動産(本社:福岡市東区、江里口 正光社長)は、地域に密着した企業として知られている。企業の社会貢献のあり方とは――。NET-IBニュースは同社の江里口社長を取材した。

<社会貢献は『継続』が大事>

 「福岡自立支援居宅協力者の会」は、ホームレスの自立支援に取り組んでいるグリーンコープの呼びかけにより結成された。グリーンコープは、2010年5月1日、福岡市東区多の津に自立支援施設「抱撲館(ほうぼくかん)福岡」を設立。この運営に共同で携わっているのが、NPO法人 北九州ホームレス支援機構である。

 野仲不動産によると、呼びかけに応じた後で分かったことだが、同社は、北九州ホームレス支援機構の活動に3年前ぐらいから協力していたという。具体的に言うと、10名ほどの生活困窮者への住居の仲介を行なっていた。「これまでの活動内容を踏まえ、その理念に賛同できたことが最も大きな理由です」と、江里口社長は説明する。

 野仲不動産にとって社会貢献事業とは――。江里口社長は「社会貢献とは『継続』が最も大事だと考えています。人のお世話をすることは、時間とお金ができなければなりません。分不相応なことをすれば、一過性のサービスになり、悪い場合は人に迷惑をかけることになります」との考え方を持っている。
 まずは、本業のビジネスとしっかりとさせること。そこから生まれた利益から寄付を行なっていく。それが『継続』する上で重要なことではなかろうか。

<地域と企業のつながり>

 野仲不動産の本店がある福岡市東区香椎には、伊勢神宮、気比神宮、石清水八幡宮と共に「本朝四所」と称される香椎宮がある。その歴史は古く、724年(神亀元年)に竣工された。明治時代には、社格制度で最も位の高い「官幣大社」に指定されている。

 「昔、このあたり(香椎)は、すべて香椎宮の御料地でした。その土地で商いをさせてもらっている以上、香椎宮への感謝の気持ちを忘れてはいけません」(江里口社長)。その言葉通り、1978年の創業以来、毎月1日に社員全員で香椎宮への参拝を続けている。
 また、2005年3月に発生した福岡県西部沖地震によって、損壊した香椎宮の境内にある弁財天社の再建に寄付をした。こうした社全体で地域と企業のつながりを重視する考え方のなかに、今回のホームレス支援事業もあるように感じた。

 本当の意味での企業による社会貢献は、継続することが前提。野仲不動産の考え方に学ぶところは大きいのではないだろうか。

【山下 康太】

野村不動産[COMPANY INFORMATION]
株式会社 野仲不動産
所在地:福岡市東区香椎駅前2-1-25 藤本ビル2階(本店)
設 立:1978年10月(創業)
資本金:1,000万円
TEL:092-682-1128
URL:http://www.e-nonaka.com/


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