10日、元福岡市教育長・植木とみ子氏が、福岡市天神のソラリア西鉄ホテル披露宴会場で、11月に行なわれる福岡市長選に出馬する意向を表明する会見を行なった。会場に集まった支持者は、およそ100名。そのなかで植木氏は、出馬の動機については以下のように語った。
「私は、20年近く、行政のなかで、市民のために働かせていただいた。しかし、行政には縦割り組織という大きな壁がある。この制度的な問題に、役所全体として取り組まなければならない、と痛感した。これが、第一の理由である。また、現在の福岡市は次第に元気がなくなっている、という声が聞こえてくるようになったが、街は自分たちで作っていかなければならないものだ。これは、行政が旗振り役をしていかなければならない。今、行政が、その役割を果たしていない気がする。(これが、第二の理由である。)これらの理由から、私は行政の長として、自分の持てる力を全て出し切って、『愛する福岡のために働きたい』と思うようになった」。
また、同氏は、自らの信念について以下のように強調した。
「私は、福岡から日本を変えていくという強い信念を持って、様々な場面での改革に取り組みたいと思っている。早急な解決を求められている問題点については、すぐに(対策を)実行する。もちろん、すべてのことの実現は行政だけでは不可能だが、市民のひとりひとり・経済界・行政が、同じ目標を共有して、それぞれのポジションで『自分は何をすべきか』ということを真剣に考え、実行すれば、実現は十分に可能だ。ぜひとも、市民の方々と徹底的に議論して、共に考えたい」。
なお、同氏は「市民党」であることを強調しながらも、いまだ独自候補を有していない自民党・公明党・みんなの党と福岡市議会の会派に対し、近日中に推薦願を出すことを表明している。
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