11日に掲載した、【(株)ワイエルインベスト山本 亮社長「人生震撼シリーズ(1)」】で紹介した山本社長の熱い想い。その想いに賛同し、現地インドネシア・日本で一緒に事業を行なう専門家の声を紹介する。
<プロフィール>
野瀬 昭博氏
農学博士・佐賀大学教授
佐賀大学農学部生産生物学
熱帯作物改良学研究室
(以下、野瀬教授の発言)
地球温暖化への対応という観点から考えれば、炭素吸収・固定という炭素循環の重要な役割を担う生産能力を高めることが、今後まず考えなければならないことだと考えている。
熱帯・亜熱帯に分布する植物は、非常に生産性が高いことは周知のことだが、とりわけマングローブはその特異な生息環境と相俟って、特に高いことが次第に明らかになってきている。
我々の研究室はマングローブの光合成による炭素固定能力に関するデータを、東南アジア各地域で調査・集積してきた。
地域間のばらつきは大きいものの、最新の分析からの推察によれば、これまで考えられていた以上の炭素固定能力が見込まれ、熱帯雨林を凌ぐ可能性も出てきている。
温暖化問題へ先駆的に取り組んでいるワイエルインベストとのインドネシアにおけるマングローブ林再生の協同プロジェクトは、地球温暖化抑制に貢献する炭素固定という側面だけでなく、地域経済や将来世代への環境保全啓蒙といった多面的な有用性などを考えた時に、研究機関が果たすべき役割との認識で参加した。
我々はマングローブ成長予測モデルの完成度が高くなる毎に、「マングローブが地球温暖化問題へ貢献する」という確信を深めている。
▼関連リンク
(株)ワイエルインベスト
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら