15日、民主党福岡県連は、福岡市内で臨時常任幹事会(以下、臨幹会)を開いた。福岡市長選挙で再選を目指す福岡市長・吉田宏氏の4年間の市政を総括し、議論するため。吉田氏推薦の発表がされる可能性は低くはなく注目を集めていたが、"手順通り"検討で終わった。
臨幹会後の記者会見で、県連幹事長の吉村敏男・福岡県議会議員は「26日か27日ごろになると思うが、吉田市長に総括を中心に議論した内容を伝え、それに対する吉田市長の決意や今後の展望などを聞いた後、28日、臨時の常任幹事会を開くことを決定した」との説明を行なった。
議論された内容には「吉田市政の総括」のほかに「民主党福岡県連との関わり合い」もあった。各総支部からの意見には、吉田氏と民主党との関係において「不十分」と指摘するものが多かったという。「県連の責任もあるが、吉田市長と県連の間には、定期的な協議の場がなく、意思疎通が図れていなかった」とする吉村氏。今後は、北九州市も含めて、両政令市の市長と2ヵ月か3ヵ月に1度くらいの定期協議の場を設け、綿密な意思疎通を図る考えだ。
吉田市政の総括では、特に市民からの批判が多い「こども病院移転」について、吉田氏の意思決定に至るまでの状況説明がなされたという。なお、臨幹会には、民主党福岡市議団(民主・市民クラブ)の代表・江藤博美氏と同幹事長の栃木義博氏が出席していた。
会見に同席していた栃木氏は、「常任幹事会のなかでかなり認識の共有が図れたのではないか」と述べた。また、「今、行なっているのは何が最良の選択であるのか、選択をめぐっての議論。福岡市が抱えている問題が簡単ではないということの裏返しでもある。そこで常幹が決めた結論は重いものとして、市議団は受け止める」とのコメントをした。
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