11日に掲載した、【(株)ワイエルインベスト山本 亮社長「人生震撼シリーズ(1)」】で紹介したマングローブ事業。その取材を通して感じたことを、レポートにした。
伐採してきた木々に恩返しをしたい
取材を通して、山本氏からは「インドネシアの現地の人々のために、そして地球の将来のために」という真剣で強い気持ちが伝わってきた。そこには、「マングローブを植えることによって何か得よう」といったような下心などは、微塵も感じられなかった。それは、同氏が植林事業のために自らのお金をはたき、事業資金に回したことにも表れている。
かつて、同氏は木材事業を営んでいたが、「今まで伐採してきた木々に恩返しをしたい。自然環境への感謝をかたちにしたい」と自然に思うようになっていたという。そうしたなかで出会った、19世紀フランスの小説家シャトーブリアンの「文明の前には森林があり、文明の後には砂漠が残る」という言葉に、強い衝撃を受けたという。それをきっかけとして同氏が選んだ恩返しの方法が、「マングローブ植林事業」だった。
インタビュー中にとても印象に残ったのが、小・中学校で講演した際の生徒たちの真剣な態度について語ってくれた時の、同氏の笑顔であった。おそらく、これから将来を担っていく子どもたちが、講演内容を理解し、さらにそれをきっかけに「自分たちに何ができるのか」を真剣に考えてくれたことが、とても嬉しかったのではないだろうか。
講演後に生徒たちが同社に寄せた感想文があるというので、読ませていただいた。そこには、生徒たちがいかに同氏の講演内容を真剣に聞いていたか、そしてマングローブ植林事業に興味を抱くとともに「地球環境を守るため自分たちにも何かできることはないのか」といかに真剣に自分たちなりに考えたか、それがありありと綴られていた。
インドネシアひいては地球環境の現状をしっかりと受け止め、「今の自分たちに何ができるのか」「日頃から少しずつでも、自分たちにできることを行なっていこう」―そのような生徒たちの強い想いを感じることができた。
【長嶋】
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