<はじめに>
現在、多くのメディアで、福岡県議会の「2009年度政務調査費に係る収支報告書」が問題視されている。NET-IBニュースでは、今回からシリーズ『あなたの知らない県議会』として、同調査費の実態をレポートしていく。情報開示請求により公開された収支報告書のなかから、社会通念上、その使途について疑問を感じるものをピックアップして掲載する。
なお、本シリーズでは、福岡県条例および使途基準の指針を定めた福岡県議会の「政務調査費に関する事務処理要領」と照らし合わせながら、政務調査費の使途の実態を明らかにしていく。
最初に掲載していくのは、民主・県政クラブが開いた政策審議会の昼食代として、同会派から提出された収支報告書である。
福岡県議会の「政務調査費に関する事務処理要領」にある使途基準の指針では、「会議等における食料費に政務調査費を充当する場合」に該当。同指針には、公職選挙法の制限に抵触しないことおよび"社会通念上妥当な範囲内"であることを前提とした上で、政務調査費が充当できるとされている。
そのことを念頭に入れて、以下の収支報告書に添付された領収書の写しをご覧いただきたい。
(参考)振込金額58,300円を22で割ると、ひとりあたり2,650円。吉塚うなぎ屋本店HPによると、「特うな重(きも吸い付)」に匹敵。
(参考)振込金額53,650円を22で割ると、ひとりあたり2,434円(小数点以下切捨て)。すし幸HPによると、上にぎり1人前が2,100円、上盛り合わせ(5~6人前)が12,600円となっている。
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