11日に掲載した、【(株)ワイエルインベスト山本 亮社長「人生震撼シリーズ(1)」】で紹介したマングローブ事業。その取材を通して感じたことを、振り返ってみる。
生徒たちの「何かしなければ」との想い
その強い想いを実際にかたちにしようと、生徒たちが身の回りで余っている鉛筆や消しゴムを集め、「インドネシアの子どもたちに送って欲しい」と生徒会を通じて同社に送ってきたという。また、学校で講演を聞いた後、家に帰ってから母親に「インドネシアに行ってマングローブを植えたい」と相談した子もいたそうである。
このように、講演のすぐ後に、そのとき感じた想いを行動に移した生徒たち。彼らには、山本氏のマングローブ植林事業にかける熱い想いがきちんと通じていたのだと感じた。
「空気には国境がないのだから、日本がもっと積極的にこの事業に乗り出していかなければいけないのでは」という一言には、まったくその通りだと痛感させられた。現在、CO2の排出量が世界第5位の位置にある日本。そこで暮らす我々日本人は、知らず知らずのうちに地球環境悪化の一翼を担ってしまっているのである。我々自身がこの現実にしっかりと目を向け、問題解決の方法を考えていかなければならないだろう。
また、別の生徒が書いた「もっと優しい生き方をしたい。私たちの生活の仕様は、他人に迷惑を与えるものでしかないのだ」「他人を思いやれる人になり、身の周りでやれることからやっていく。そのことだけで何かが変わるなら、もう少しだけ優しい人になることを目指す」という文章は、いつまでも私の頭のなかから離れなかった。というのも、私自身、この生徒のような純粋な心をいつの間にか忘れてしまっていたと感じさせられたからだ。
自分たちの生活のなかで、現実に起こっている問題をしっかり受け止めようとする姿勢と、自分たちが豊かな生活を行なうことで生まれる問題にしっかり目を向けようとする姿勢。現在、私たちが享受している豊かな生活の裏で起きている現実を、この生徒たちは見ることができているのだ。
14~16年間とまだまだ短い人生の生徒に、「もっと優しい生き方をしたい」と思わせるほどの山本氏の事業にかける想い。地球環境への貢献のみならず、教育面なども含めて多面的な役割を担っている同社のマングローブ植林事業は、図り知れないほどすごいことなのだと改めて感じさせられた。
【長嶋】
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