小さな力から大きな力へ
11日に掲載した、【(株)ワイエルインベスト山本 亮社長「人生震撼シリーズ(1)」】で紹介したマングローブ事業。その取材を通して感じたことを、振り返ってみる。
前回述べた生徒たちの様子を踏まえ、「やはり子どもから教えていかなければ」と山本氏は語る。これからの将来を担っていく子どもたちの純粋な想い、行動力、そしてパワーに感動したようであった。
小さい子どもの時から、このような環境保護活動を知ってもらい、そして体験してもらうことで、日頃の生活レベルから考えて行動に移すようになる。そしてやがては、地球環境保護のために貢献するような大人へと成長してくれるのではないかと感じた。また、そのような若い人が増えていくならば、日本の技術力を活かし、環境保護事業やボランティア事業などでも世界の先頭に立っていけるのではないだろうか。
さらに、子どもたちだけでなく、大人たちも現状と問題意識を共有し実際に行動に移していかなければならないと感じる。私たち一人ひとりがこのような考えを持つことによって、地球環境保護活動は今よりももっと進んでいくのではないだろうか。一人ひとりの力は小さいかもしれないが、このような小さな活動がやがて大きなパワーになっていくのだろう。
山本氏のマングローブ植林事業への強い想い、そして同氏の講演をきっかけに「自分たちに何ができるか、何をしなければならないか」を考え始めた子どもたちの意志。これらのパワーは私たち大人をも巻き込み、環境保護事業支援への関心が疎かった企業、さらには日本の政府をも動かしていく可能性を秘めている。小さなパワーが結集し、大きなうねりへと変わっていくのである。
子どもたちだけでなく、私たち大人たちが、それぞれ小さな一歩を踏み出していかなければならない時期に来ているのではないだろうか。
【長嶋 絵美】
※記事へのご意見はこちら