アンケートの結果はいかに
2007年9月から10月にかけて『このままでいいのか肥後銀行 望まれる長野支配体制の終焉』を連載した。そのなかでの地場経営者達たちは肥後銀行の実情をどうのように捉えているかを紹介してみよう。
今回は自動車関連A社、運輸関係B社、流通関係C社、金融関係D社、住宅関係E社の経営者あるいは役員たちの声からまとめた。
出遅れている融資営業
まず、肥後銀行の最近の営業体制について。福岡銀行(以下、福銀)、東京三菱UFJ銀行(以下、東京三菱)が熊本地区において、今年度初頭頃より実施している貸付金利1%の営業展開に対して「遅まきながらではありますが、肥後銀行も自行内査定の優良先・得意先に対して積極的に金利1%での切り替えなどを行っています」と語るのはA社。中には1%未満での貸付を実施している事実も確認され、さすが福銀の攻勢へ指をくわえて見ている状況ではないようだ。
しかし、肥後銀行は自行内査定が他行と比較して厳しく、その結果、金利1%融資案内が幅広く行われていないという事実もある。金利政策が他行、よりも遅れていたのは事実のようで、A社は「福銀や東京三菱といった競争相手が現われなかったら、金利1%の実施は遅れていたのではないでしょうか」とも。
この辺りが「殿様商売的な姿勢」の声に拍車をかけているのではないだろうか。
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