閉塞感のなかに安全運転に終始する
地場企業育成については、全体的に見て、地場中小・零細企業を向いて融資を実施しているとは考え難い。
「熊本県や熊本市の指定金融機関ということもあり、県下の幅広い地域に支店・主張所を設置し、時間外ATMの早期実施など、利用者にとっては便利なサービスをいち早く取り入れた。また、誘致企業に対する融資や地元大手企業との連携も密接に行なうなど、地元第一地銀としての活動は行なっている」(C氏)とのコメントが得られた。
また「熊本ファミリー銀行さんや信用金庫・信用組合さんとは違う立場で、地元企業に対して分相応の支援は実施しているのではないか。だが――」とE氏。"だが"の後には建設業者に対する支援不足の意見も聞かれた。
たしかに、熊本県内において肥後銀行をメインバンクとする建設業者の倒産は多い。これを支援不足と見るか、懸念企業処理の英断と見るか、意見の別れるところではあるが、今回、取材を実施した企業のトップからは後者の意見が多く聞かれた。
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