7月20日、負債総額約31億円で破産手続開始決定を受けた北九州市の大内田建設(株)。北九州地区トップクラスのゼネコンの経営破綻が地場建設業者へ与える影響は少なくない。今月に入り、同社の下請業者のひとつ、タイル工事の白石建工(株)(北九州市小倉南区)が破産手続申請準備中となった。同社に連鎖する形では初の破綻となった。
6月末に同社が事業停止した時より、関係者の間では信用不安がささやかれる下請業者が数社ある。取材過程では「実際、事業停止状態で弁護士と相談する」とコメントを得た業者が数社、「一応の資金繰りのメドはついたが、今後の受注が減少するのは必至」と答える業者もあった。
いずれにせよ、同社の破綻後、不良債権を抱えた下請業者は事業継続が厳しく、今後の動向から目が離せない。
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