約2週間にわたり「ナチュラルグループ本社の凋落」と題して連載を組んだ。今後も新事実が明らかになりしだい続報をお伝えしていくつもりだが、収集した資料の整理を兼ね、いったん筆を擱くことにする。最後に、NET-IBニュースに寄せられた読者からのご意見のいくつかをご紹介し、本編の終章とする。
○こんにちは
「私もつい最近まで社員だったものですが、意見を書かせていただきます。会社は、社員やお客様の一番近くで働く店員さんは良い人が多かったです。でも、問題は経営陣。今回の人員整理でも、経営責任など一切触れられることはなく。リストラした社員の前に、新経営者は姿も見せませんでした。「朝令暮改」は当たり前のワンマン経営に、みな疲れ果てていました。
正直、ビル内の写真まで撮れたなあと感心して読みましたが、この際会社の膿を暴ききって欲しいです。残っている社員さんも気の毒です。一般的な新卒社員より安いお給料でも、商品が好きでお客さんが好きで、最後まで会社を信じて働いている人も多いのですから。「新生アニュー」なんて幻です。たまりにたまった膿は、経営陣で責任を取るべきです!
もし、この投稿内容が不適切でしたら無視してくださって結構です。記者さんがんばってください。応援してます」
○ナチュラルグループ本社の凋落を読んで
「ナチュラルグループ本社が倒産したら大変。お客様が一番損害を被ることは事実です。ワンマン会長を追い出し、アニューの建て直しに各幹事会社の社長と再生委員会代表の富田氏は日夜無報酬で戦っています。
借りた金は返すのが当たり前だから、今は過去の誤った道を修正し、お客様の大切なお金を無駄にせぬよう今は事業再構築をすることに望みがかかっています。しかし、先にグループを抜けた連中がVTで手数料を得て、商品を販売してギフト券で集金し利益を得てから、グループを辞めたのに我が物顔に正義を詠っている不道理さに気分悪くて反吐が出そう。火付け強盗じゃあるまいにそこまで後ろ足で砂をかけて行くか。
火中の栗を拾うがごとく富田氏は戦っているのに、さらに火を炊き起こす連中はたたけばほこりの出る人たち。グループに残った全国のアニューの直向きな仲間はあくまでもお客様を守るために拾った熱い栗の皮をむき、自分たちは差し置いてお客様に食べていただくよう、お客様に窮地を救っていただいたことに感謝を込めて頑張っています」
○業界紙記者より
「中々面白い事をはじめましたね。ナチュラルの記事など知っていても、我々自身、書かなくなっていた記事です。頑張ってください」
以上、原文そのままを掲載いたしました。ただし、記者は本連載を興味本位で書き進めたわけではないことをここでお断り申し上げておかなければなりません。上記業界紙の記者の言葉はかえって正直な真情吐露だと感じられもしますが、なかには紙面で「消費者第一主義」を標ぼうしつつ、実は業界やわが身のことばかりに汲々としている新聞社もあります。そういう人は早々に業界から退場していただきたいと思いますがいかがでしょうか。何より、消費者あっての業界なのですから。
長いあいだ読み続けていただいた読者諸氏には心より感謝申し上げます。
【田代 宏】
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