今月15日、民主党福岡県連の臨時常任幹事会で行なわれた福岡市長・吉田宏氏の4年間の市政総括で、事実上市長候補失格の評価が下されていたことが明らかとなった。
関係者の話によると、民主党市議らで構成される市議会会派「民主・市民クラブ」の我田引水とも言える総括(関連リンク参照)とは別に、県連としての総括文書が配布された。
内容は、3回の国政選挙において同党への応援を拒否してきたことや、こども病院人工島移転問題などで市民の厳しい批判を浴びていること、さらには空港問題での無責任な対応などを列挙した上で、「赤点」と断定したものだとされる。2006年の市長選時、市長が公表した47項目に上る公約についても、大半が達成されたとする市議団や市長自身の評価とは全く違ったものだったという。
吉田推薦に固執する市議団や連合福岡内の一部労組にとっては、絶対に表に出してはならない真実がある。会議は紛糾し、市議団の総括と県連の総括を併記する形になったというが、事情を知る党員からは「ばかばかしい。県連の総括は市議団の総括を踏まえてのもの。県連が『赤点』をつけた段階で、市議団の総括が嘘っぱちであることは明らかとなっている。市議の顔を立てるのではなく、市民目線で物事を決めるべきだろう。吉田が良いという市民は10人にひとりだ。政策本位でやり直すべきだ」と手厳しい。
なお、28日、同県連は常任幹事会を開催する予定。はたして「赤点市長」が選ばれるのかどうか、注目される。
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公約概ね達成?~市民認識とかい離した吉田市政4年の総括
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