<地場新興勢力の浸透>
アパート経営を提案する(株)アイケンホーム(所在地:福岡市中央区)は20日、「九大学研都市」駅徒歩5分の土地区画整理地内において投資用不動産「メゾネティック・アドバンス・プラス」の販売を開始した。同サービスは、徹底した顧客志向によりアパート経営の賃料収入を長期的に安定させ、女性が納得する住居空間を持ち、既存物件で「空室なし・滞納なし」の実績を誇る。
<三方よしのwin-winモデル>
2階建て木造住宅を4階建て並の住み心地にする「メゾネティック・アドバンス・プラス」は、メゾネティック構造により吹き抜けや屋上バルコニーなどの付加価値を居住者に提供する。賃料は近隣相場と同等に設定するため、専有面積以上の居住空間は入居者に、又、中古市場を見据えた建築設計は不動産オーナーにメリットを与える。そのため同社社長は、「販売による利益は従来のビジネスモデルの3分の1と短期的には薄利になったとしても、長期的に見れば、オーナーや入居者の信頼を勝ち取る事が、なにより重要」と話す。
<ホンモノ志向のこだわり>
創業4年目(06年8月設立)のアイケンホームは、投資用アパートの建設、販売、管理を手掛ける不動産会社だ。従業員は各担当部署に2名ずつ配置する合計10名の陣容で、10年6月期のグループ連結決算は、売上高8億9,928万円、営業利益1,884万円、経常利益2,186万円、純利益2,014万円、営業利益率で2.1%と堅実な経営が実を結んでいる。アパートの管理戸数も97棟700戸にまで拡大し、経営は安定期に推移。「日々改善」の積み上げによる商品開発は、天窓、居住設備、壁材の補強など細部にまでこだわり、創業以来、そのファンの数を増加させてきた。
<拡大よりも持続性優先>
代表の中島 厚己社長は専門学校卒業後、賃貸不動産の営業からアパート建築の営業を経験するなかで「短期的な利益を優先する従来のビジネスモデル」に違和感を抱き、持続性の有る、アパート経営の提案を行なうことで独立起業に至った。急成長ではなくても、じっくりと成長をねらう長期的なコンセプトは不動産オーナーからも支持をされ、「九大学研都市」で売り出した4棟(予定利回り8.54%)についても、4棟ともに、リピーターとの契約で既に販売済み。業界低迷の折、次世代モデルの実践で結果を出し続けるアイケンホームの活躍に期待したい。
【児玉 崇】
▼関連リンク*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら