会社売却の前後から見えてくるもの

＜企業価値の毀損はやむを得ないのか＞

　業績の推移と直近の決算内容を見てみよう。ピークとなる07年２月期の売上高が262億円、新キューサイとなって実質初の08年10月期が253億円、09年10月期では減収となり207億円となった。経常利益は07年２月期がピークで48億円、08年10月期は11億8,000万円、09年10月期が９億4,000万円と減益傾向である。ただし、のれん代の償却が毎年20億円近くあるため、実際は30億円程度の経常利益を出す力を維持している。法人税等の調整により２期連続での最終赤字となっているが、利益率は依然として高水準だ...（⇒つづきを読む）

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