民主・県政クラブの清田信治福岡県議会議員が提出した収支報告書のなかに、書籍名やDVDのタイトルおよび目的が記入されていない領収書が3枚存在。清田県議に対し、記入しなかった理由を確認した。
清田県議は「(収支報告書は)議会事務局に3回チェックをしてもらった。その際、手引書にもとづいて不備がある部分については付箋(ふせん)が付けられる。最終的に付箋がなくなり、訂正を求められなかったため提出した」との弁明をした。
それを受けて、議会事務局に確認したところ、「議会事務局としては、議員の方から相談を受けたときに助言をするだけだ。『書籍名は書いたほうがいいのではないか』といったようなアドバイスはするが、あくまで会派の判断が前提にある。我々のチェックを受けたからといって、それで『OKが出た』ということにはならない」とのコメントを得た。
このことについて、清田氏は「(収支報告書が)議会事務局で受理されたため、会派として受理されたと判断した」と繰り返した。
公金から支出する以上、収支報告書に書籍名を記すのは誰彼から言われるまでもなく、常識なのではなかろうか。当事者以外が何を買ったのか分からないような領収書。それについて何も思わずに提出する議員と容認する会派。公金に対するモラルの低さがうかがえる。清田県議のみならず、書籍などの領収書で内容や目的が不明のものを多数発見している。NET-IBニュースは、他の県議についても追及していく。
なお、清田県議は、「今は明確な基準が存在していないが、今後、書籍名を記述することは、努力義務ではなく義務になっていくのではないか」と語った。
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