―― 一般競争入札の内包する問題を解決するために総合評価方式が採られるようになりました。この評価方法の導入により企業の内容によって受注を決定することができるようになったと評される一方で、一部ブラックボックス化されているという声もあります。何がよくて何が悪いのかが見えにくいという指摘です。総合評価についていかがお考えですか。
永野 総合評価方式は、これで完成というものではないと思います。毎年実績を積んできた会社でも、この評価方式が導入されて以来、年間1件も受注できなくなったという話しも聞きます。実績や企業の技術力、社歴、規模までしっかりと評価に組み込んでほしいと思います。
川畑 総合評価方式で企業を評価するのならば本腰を入れてやっていただきたいと思います。談合を根絶するというのならば、どんどん行政の側で企業評価をしていただいて、その中で私たちから、これはおかしいのではないか、もっとこうしたらいいのではないかといった検証と提案をさせていただいて磨き上げていくよりほかないと思います。
谷村 何でも総合評価にするというのではなく、総合評価をやったほうがいいものは総合評価で、そういった理由が見当たらないものはそれ以外の方法でやった方がいいのではないかと思います。
――再生企業が借金を棒引きされた後、経営事項審査の点数が改善されて受注を確保しやすくなるという環境もあります。これは改善されるようですが、そういったことすら考えていなかったのは明らかに問題があったと思います。
<出席者> | |||
大分県建設業協会 梅林秀伍会長 |
長崎県建設業協会 谷村隆三会長 |
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宮崎県建設業協会 永野征四郎会長 |
鹿児島県建設業協会 川畑俊彦会長 |
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