福岡県議会議員の特権か――。2009年度の政務調査費・収支報告書を調べていると、「意見交換のため」、「県政報告のため」という但し書きを頻繁に目にする。問題は、その但し書きで必然性に疑問符が付くような飲食代が支出されているということだ。
民主・県政クラブの小池邦弘県議は、2010年2月27日、福岡県糟屋郡の鮮魚店で、「県政報告ほか意見交換のため利用」とした食事会を開き、5名分の食事代2万5,200円を政務調査費で落としていたことが分かった。ひとりあたり5,040円の計算になる。
また、同県議は同年3月13日、福岡市東区の洋菓子店で品代1万6,800円を政務調査費で落としていた。但し書きは「県政報告ほか意見交換、打合せ(7名)」。
ちなみに、同洋菓子店では、生ドーナツが1個230円。ひとり10個前後のドーナツを購入すれば領収書の金額に相当する。
はたして「県政報告」や「意見交換」に高級料理や洋菓子を食し、かつ政務調査費から支出する必要があるのだろうか。
<10年2月27日 小池邦弘県議、県政報告ほか意見交換のため利用(5名)>
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