11日、みんなの党参議院第1支部長の前福岡県議会議員・佐藤正夫氏は記者会見を開き、来年(2011年)4月に行なわれる統一地方選挙における候補者の一般公募について、説明した。
そのなかで佐藤氏は、「みんなの党は県連という組織を作る予定ではない。それぞれネットワーク型の選挙母体を作っていく」との考えを示した。その上で、党のアジェンダ(政策課題)に賛同する候補者を募っていくとした。
佐藤氏によると、応募した希望者については、同氏が1次審査を実施。『適任者』と認めた場合は推薦文を書き、党本部へ公認・推薦依頼をする。ただし、福岡市、北九州市の政令指定都市は、党本部で選考。同氏は、その他の地方議会議員(県議、市議)を中心に担当するという。加えて、公認・推薦決定機関は、あくまでも党本部であることを強調した。
また、佐藤氏は、福岡市と北九州市において、「みんなの党福岡・アジェンダ研究アカデミー」という大学生以上を対象としたセミナーを開催する企画案を明らかにした。同セミナーには、渡辺喜美代表をはじめとするみんなの党所属の国会議員、大学・NPO法人などの有識者を講師として招き、10月2日から11月6日の毎週土曜に開催する予定。
一方、佐藤氏とは別に統一地方選候補者を募っているみんなの党・福岡県広域第1支部(石橋一海代表)については、「多くの窓口があったほうがよい」「広域第1支部との違いは、私(佐藤氏)のほうで推薦をあげられる」と説明した上で、「結果的にみんなの党がアメーバーのように広がっていけばよい」との考えを示した。
7月の参議院選挙で10議席を獲得する躍進を見せ、存在感を増したみんなの党。はたして、統一地方選挙へ向けて、しっかりとした選挙体制が作れるかどうか。今後の展開が注目される。
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