19日、みんなの党の福岡県広域第1支部で勉強会が行なわれた。IT関連企業、建設業、保険業、土木業、貿易業、不動産業など。参加者の顔ぶれは実に多彩。来年(2011年)4月の統一地方選への立候補予定者や、党の支持者だけではなく一般参加者の姿も。みな、同会を通じて、初めて知り合ったという。
勉強会の責任者で、同党支部長の石橋一海氏は、「若い政治家を輩出したい」という想いで、この勉強会を始めたと語る。
「今後、若い人たちが結婚をして、子どもを育てていくことはとても厳しい時代になる。そのことへの危機感をしっかり持ち、何か変えていくという気持ちでこの勉強会に参加したのをきっかけに政治に興味を持ってくれることを願っている」(石橋氏)。
政党支部主催の勉強会ではあるが、内容は政治だけに限らない。「みんなの党のアジェンダ(政策課題)」「若年世代の雇用状況」「阿久根市政」といった政治に関するもの。「英会話」「ツイッター講座」「人間とペットの共生」など、今までの経験や自分の仕事に基づいた、幅広いテーマで行なわれるのが特長。勉強会の講師は参加者が交代で務める。
参加者に感想を聞くと、「この勉強会は、政治の話だけではなく"夢"を語れる場。他業種の人などとの横のつながりができる」「日頃の疑問を話し合うことができ、自分たちの生活の質を向上させるきっかけが作れる」といったコメントが返ってきた。
多面的な教養を身に付け、多様な価値観を養う。党名通り、"みんなの"政治家が生まれるか――。従来の政党のイメージとは一線を画す試みが、福岡県広域第1支部から始まっていた。
【長嶋 絵美】
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