10日、福岡市議会本会議で、11月14日投開票の福岡市長選で再選を目指す、吉田宏福岡市長へ「1期4年の総括」について、質問が行なわれた。
同内容の質問を行なったのは、共産党市議団・中山郁美市議と民主・市民クラブの江藤博美市議。もちろん、質問内容のスタンスは両極端なものとなった。
人工島事業、子ども病院移転、公立保育所の民営化など、吉田市長へ「公約違反」との批判が集中する項目について、中山市議は厳しく問い質した。「見直すと言って元通りでは、見直しではない」と、中山市議。間髪入れず「(それは)ゴリ押し」との野次が入った。
一方、江藤市議は、市政に関する意識調査を踏まえ、「2008年9月のリーマン・ショックもあり、大変ご苦労された」「就任以降、様々な取り組みを通じ、それぞれに客観的な指標が良くなってきている。外部の評価も高まってきているというように私は思っている」との援護射撃。そのうえで、1期4年の総括と今後の政策展開、吉田市長の決意を質問した。
吉田市長は同質問に対し、手元のペーパーに目を通している以外、ずっと江藤市議のほうを向いて答弁した。
「ご指摘(江藤市議)を頂いたように、福岡市の評価は様々な分野で高まっていると思う」(吉田市長)。
今後の政策展開については、「アジアの都市」を自覚した都市づくりを進めていくとしたうえで「福岡のもっとも大事な、そして大きな財産は人材。この一人ひとりが自分の夢を実現出来るように環境を整える。『福岡から日本を変える』という気概を持って、このアジアと共生が出来る『創造都市・福岡』を目指して頑張っていきたい」との抱負を述べた。
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