13日、福岡市議会本会議で、11月14日投開票の福岡市長選で再選を目指す吉田宏福岡市長に対して、福政市民クラブの藤本顕憲市議が「新こども病院整備事業について」質問を行なった。
藤本市議は「アイランドシティ移転の見直しが争点になっているが、一刻も早く建設工事を行なうべきである」と述べ、新こども病院の人工島移転を推進すべきとの立場で質問した。
質問に対して、吉田宏福岡市長は「生涯に渡って優秀な医師等を確保するためには早急な移転、新築が必要である」「これまで培ってきた全国トップレベルの医療水準の維持、向上を図っていくことは私の使命であると考えている」と述べ、アジアに誇れる、21世紀にふさわしい病院づくりを全力で取り組んでいく姿勢を示した。
また、藤本市議は同じく人工島に移転予定である「新青果市場」についても質問を行ない、「加工施設、市民参与型施設、レストラン等の機能を付加した、新たな活動での市場づくりが求められている」と、人工島の更なる開発に向けて要望を出した。
この要望に対して高田洋征副市長は「市民向けの施設やイベント場を設置するなど、市民にも親しまれるような市場づくりを目指したい」と、要望に前向きな回答を行なった。
今日の市議会で行なった質疑応答で、吉田宏市長は明確に「新こども病院整備事業」を推進する立場を表明した。今回の福岡市長選挙に立候補する候補者7人のなかで、5人が人工島事業および、子ども病院の人工島移転について反対の立場を取っており、前回の福岡市長選に引き続き、今回も「新こども病院の人工島移転」が大きな争点になるのは確実だ。
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