15日、阿久根市長・竹原信一氏は、自身のブログ「さるさる日記‐住民至上主義」で、以前、問題になった同ブログにおける障害者に関する記述について、誤解を招いたことに対する謝罪を行なった。同内容は、「リコールの署名提出ついての見解」と題した記事に含まれていたもの。以下、同記事の全文を転載する。
「2010/09/15 (水) リコールの署名提出ついての見解」
署名をしたにせよ、断ったにせよ、多くの市民の皆さんが市政について何らかの判断する機会を得た事はたいへん望ましいと考えています。
市長や議員、そして公務員は市民の暮らしや願いに敏感でなければなりません。そのためにも有権者の方々には正義感と勇気そしてそのための体験も必要です。このリコール運動は市民の政治への意識を高め、有権者の正義感や勇気を問い、体験する最高の機会になっていると考えています。
しかし、解職させるべきという署名が多数集まった点については、市政に関する説明不足や、私自身の不徳を原因とする部分があったかもしれない、と反省しています。説明不足については、現在、市内約30カ所で市民懇談会を予定し、実施しているところであります。
私の不徳を原因とする部分と申しますのは、ブログでの障害者に関する記述です。
私は、行政や社会の不正が社会的弱者を追い詰めている事を告発する、言わばオンブズマンとして政治にかかわってきました。市長としても弱者に対する気持ちはまったくかわりません。ご批判のある専決も、その多くが、苦しんでいる人々を一日も早く救いたいという 言わば慈悲の思いからしていることであります。
私は市長になってから、生活保護を受ける方に対する説明会のあり方を改善したり、障害者の医療補助手続きの改善などもしました。たいへん厳しい状況にも関わらず保護を受けずに頑張っておられる多くの方のことも忘れたことはありません。
障害者の問題には真摯に取り組んでいかなければならないと考えています。私は権利や義務で表現される権力関係などではなく、支える人と支えられる人が融合した社会が望ましいと考えています。ブログの記述は、社会全体のテーマとして取り組んでいかなければならないという意味で問題提起をしたわけであります。
改めて申し上げますが、私には障害者差別の気持ちは全くありません。しかし、ブログの表現が障害者を差別しているかのごとき誤解の原因になったことは事実です。表現が誤解の原因になり心配おかけしたことを申し訳ないと思っています。今後は誤解につながらないように心がけたいと思っております。申し訳ありませんでした。
阿久根市長 竹原信一
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