18日、11月14日に投開票が行なわれる福岡市長選で再選を目指す現職・吉田宏氏(54)は、福岡市中央区春吉で事務所開きを行なった。
決意表明に立った吉田氏は1期4年を振り返り、「この4年間、無我夢中で走ってきた。4年前までは新聞記者ひと筋26年間。世のなか分かっているつもりで挑戦をし、そして当選したあといきなり大きなまちの舵取りをまかされた。たいへん誇らしい気持ちと不安でいっぱいだった。その想いをずっと胸に抱きながら4年間、走ってきた。自分にとって初めて遭遇する戦いだった」との感想を述べた。
続いて、公約違反と指摘されるこども病院の人工島移転の話題に出し、「患者さんのお母さんたちに会えば、やはり私も本当に心を痛め、胸のなかで手を合わせて『なんとかご理解していただけませんか』と。また直接、個別にお会いしたこともある。そういう想いのなかでもやはり決断しなければいけない。決断というのはひとつ。『このまちの将来のために何が一番大事なのか』と考えていくことが、厳しくともこのまち(福岡市)を預かる私の責務だ」との説明を行なった。
その後で、「少しずつではあるが自分なりの基盤ができてきた。この基盤をもとに、ぜひもう1期、私の責任をまっとうさせていただきたい。2期目は暮らしの安心、その安心のうえに立つ都市の成長を訴えていきたい」「2期目の当選を果たして、この福岡を大きく発展させたい」との決意を述べた。
あいさつ後、郵政政策研究会福岡市地区会、同筑前西部地区会、福岡県行政書士政治連盟の推薦状が、吉田氏へ手渡された。
なお当日は、吉田氏の誕生日でもあった。齢をひとつ重ねた吉田氏のもとには、母校のラ・サール高校同窓生や福岡経済界などからも支持者が集まっていた。
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