マクロビオティックブームに乗ることで売上を伸ばし続ける自然食・機能性食品卸のオーサワジャパン(株)(東京都渋谷区)。退潮著しい同業界にあって今期売上高は33億6,900万円、経常利益も1億5,800万円を計上した。同社代表取締役社長の勝又遊一氏に話を聞いた。
<不況知らずのマクロビ>
―今、食系卸で最も元気だといわれていますね。
勝又 マクロビオティックのブームが何回か訪れて今の状態に至りました。自分たちで売上を伸ばしてきたというより、むしろ伸ばしてもらったという感覚のほうが強いです。
―今期の売上高が33億円というと、創健社にもう少しで追いつきますね。
勝又 どうでしょうか。創健社さんは一時100億円を超えていて、それを絞って来たというのが実情でしょうから。
自然食という大きな枠組みでは、ムソーさんなり、創健社さんが全体を支えているというのが事実でしょう。
弊社は特殊です。マクロビオティックという1つのコンセプトがあって、そこにこだわった商品づくりということで、逆にいえば非効率的で売りにくい商品というのが案外多いですからね。構成率でいうと、全国のどの店舗に聞いても売上規模では小売店で10%までいかないようです。もちろん好不況に左右されないという面はありますから、安定はしております。
―今後のご展開は。
勝又 原点回帰ということです。九州への進出には力を入れております。
※詳しくは、10月25日発刊予定のI・B(INFORMATION BANK)企業特報2010年秋期特集号で報じる
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