28日、阿久根市長・竹原信一氏は、リコール(解職請求)に関連した街宣活動に携わった10名あまりを集めて懇親会を開いた。そこでは参加者同士による激しい議論が繰り広げられていた。
「リコールは大事な制度」(竹原氏)
市長反対派の市民団体によるリコールによって、すでに有権者の3分の1を越える数の署名が集まった。ところが、竹原氏は悠然としている。同氏は、「署名がいくつ集まっても問題ない。とにかく、住民投票だ」と話す。その様子からは、むしろ、今の状況を楽しんでいるように見えた。
懇親会に参加していた男性のひとりは、「市長に『辞めてほしくない』という票をどれだけ集められるかがポイントだ」と語った。
また、別の参加者は「「『商売をしているから』、『付き合いがあるから』、そういった理由で署名を断れなかった人がいる」と発言。すると、竹原氏は「そんな中途半端な心では、阿久根市は変わらない。みんなが自分のことしか考えていないから、国も変わらないのだ」と厳しく意見を述べた。
さらに、同氏は「混乱」と報じられる阿久根市の現状について、自身の見方を示した。「一部の利権集団が住民に騙(かた)っている。そして、それに議員が便乗している」。
リコールそのものについては、竹原氏の考えは一貫して変わらない。同氏は「リコールを通じて、阿久根市民が市の将来について真剣に考えていることは歓迎すべき」としたうえで、「いつでもトップを変えられるという意味では、リコールは大事な制度だと思う」と語った。
8月になって阿久根市の人口が増加した。竹原氏は「仙波氏(副市長)のほかにも、『竹原さんを応援したい』という人々が阿久根市に集まっている」という。
鹿児島県阿久根市が、今や日本全国に影響を与えているのは事実だろう。「阿久根が変われば日本が変わる」という文言が背面にプリントされたTシャツを着用していた男性は、「竹原さんは平成の坂本龍馬だ」と感慨深げに語っていた。
*記事へのご意見はこちら