誰が見ても、民主党代表選挙は小沢氏の圧勝という感じがするのだが――。福岡県選出の民主党国会議員も、「かたや小沢、こなた菅」と二分した応援を展開している。ゴリゴリの小沢親衛隊の先生に聞いた。「国会議員の戦いでは、小沢先生の陣営は圧勝でしょう!!」と激励のつもりで声をかけた。しかし、返ってきたのは、「いや、苦しいです。接戦ですよ。マスコミが勝手に有利のデマを流しているだけ。油断を誘おうと画策しています。一番の敵は、若手議員たちの恩知らずです」という言葉であった。
その真意を語ろう。その若手議員たちは、かつて選挙において小沢先生に『人・金』で多大なるお世話になった。口では皆、「小沢先生は恩人だ」と言う。
ところが、選挙区で小沢批判が強いと判断すると、「私は小沢先生には組しません」と日和見発言をするのだ。「君は裏切るのか」と詰問すると、平然と「小沢先生の恩は忘れません。しかし、それと今回の選挙は別です」と応えるそうだ。女性議員には、この手のタイプは少ないとか。小沢先生も今回ばかりは、世代が代わった若手議員たちの恩知らずな精神構造に苦戦しそうだ。
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