劉 剛
<笑顔で出迎える観光スポット>
政府筋の統計で、初日に各観光名所に訪れる観光客数が去年の同時期より80%増となりました。
松江区のテーマパーク「歓楽谷」は、2.2万人の来場者を「国際魔術祭」で惹きつけました。さらに、上海野生動物園では14匹のパンダが国内最大の展示勢を作り、約1万人の観衆を魅力しました。そのほか、東方テレビタワーと森ビル(環球金融センター)は2.2万人と9,500人の観客を受け入れ、去年と比較して、それぞれ83.3%と264%の伸びを見せました。
<熱狂な万博>
中秋節の休みと重なる9月23日は、開園以来の記録を塗り替えました。当日は、気温が急下降した反面で、会場は観客の熱気に包まれ、入場者数は60.9万人に達しました。あまりにも混雑しているので、場内を回るには長い待ち時間を要します。例えば、シャトルバスに乗るのに、40分を待ち、ファーストフードを買うのに、1時間を待つこともあります。
10月1日に発表された上海旅行センターのツアー券発売のデータによると、全体の78.49%が万博見学です。万博指定旅行社の販売価格を見ると、平日より2割値上げしているにもかかわらず、市場需要が大きく、購入を希望する人が大勢います。「残り1カ月、休暇、涼しい天気」など、三つの要因が重なり、万博が再び盛り上がっています。
<賑わいに便乗>
一週間の休暇が絶好のチャンスと考える佐賀県は、9月30日~10月6日の期間中、上海のデパートで「佐賀名産品展示会」を開催しています。
「やまと陶磁器」、「深川製磁」、「JA佐賀」、「村岡屋」、「山本海海苔」などの出展企業が製作実演を通じ、自社の腕を見せながら、「佐賀」というブランドを、上海に広めることに力を尽くしています。佐賀の特産品である有田焼、佐賀海苔、小城羊羹などが、上海市場に紹介されたところ、大きな反響を呼んでいるそうです。
【劉 剛(りゅう ごう)氏 略歴】
1973年12月生まれ。中国上海出身。上海の大学を経て、96年に地元の人材派遣会社に入社。10年3月より福岡に常駐。趣味は読書。
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