12日、福岡リート投資法人(本社:福岡市博多区、茶木 正安執行役員)は10年8月期 決算を発表した。
当期の営業収益は56億6,300万円、経常利益は17億9,700万円、当期純利益は17億9,600万円となった。
また分配金については、利益分配金の最大額が損金算入される税制の特例(租税特別措置法)が適用されることを企図し、投資口1口当たりの分配金を16,783円としている。
当期末現在(8月31日現在)では商業施設9物件、オフィスビル5物件、住居2物件の合計16物件(匿名組合出資除く)の運用を行なっている。
キャナルシティ博多全体のうち同投資法人が既に保有している区分を除く部分を運用資産として営業しているSPC((有)シーシーエイチブリッジ)に対する優先匿名組合出資持分を追加取得(取得価格30億円)したことにより、優先出資比率に応じた配当が見込まれるとしている。
投資環境と運用実績においては、既存の保有物件についてはキャナルシティ博多など主要商業施設において引き続き競争力や集客力の強化に努めるとともに、保有物件の稼働率の維持向上に注力した結果、当期末における同投資法人の保有する全物件の平均稼働率は99.0%となったとしている。
当期末現在のポートフォリオ(取得価格ベース)を投資対象エリア別で見ると、福岡都市圏への投資比率が70.2%となっており、また投資タイプ別の投資比率は商業施設61.7%、オフィスビル35.7%、住居2.6%となっている。
資金調達においては、当期についてはキャナルシティ博多SPC保有区分の優先匿名組合出資に係る借入20億円をコミットメントラインより調達。また返済期日の分散、借入のデュレーション長期化の観点から、コミットメントラインによる短期借入金のうち46億円を長期借入金へシフトした。
7月に返済期日の到来したシンジケートローン100億円については、コミットメントラインによる短期借入金3億円とともに借入期間4年にて103億円のリファイナンスを行ない、さらに将来の金利上昇リスクのヘッジを目的として金利スワップ契約を締結した。この結果、当期末における借入残高は591億5,000万円となり、期末総資産有利子負債比率は44.7%となったとしている。
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