名古屋市に視察に行こう!!
河村市長は名古屋市民に約束した。まず、市長給与を約束通り800万に落とし、(1) 市民税を10%削減。(2)市議会議員の報酬を半減。(3)地域のことを住民で決める地域委員会の設立(議員定数の半減)。以上の公約を掲げた。ところが名古屋市議会は民主党、自民党、公明党、共産党こぞって統一戦線を組んで反対した。「報酬半減など認められない」という反発だ。「よーく考えてみろ!!名古屋の市議会議員よ、年収1,630万円も貰う価値の仕事をしているのか。政務調査費を含めると2,400万ぞ」。
(1)市民税の減税公約は1年限りでストップとなる。河村市長も名古屋市民から選ばれた。名古屋市議会議員達も「我々も市民から選ばれた」という自負がある。面子と面子の激突の闘いはエスカレートしていった。
しかし、河村市長はここで怯む男ではない。百戦練磨の彼は自ら「減税日本」という政治団体を立ち上げた。市議会に政治的同志になる議員を送り込む戦略を決定した。
まずは市議会のリコール投票の為の書名運動に乗りだした。30日の間に36.6万の署名を集めないと住民投票が開かれない。全党派の市議会議員達は当初においては舐めていた。ところが署名活動は「あれよあれよ」と言うまもなく爆発した。46万人も集まったそうだ。市議達は全員、顔面蒼白になっただろう。「選挙になれば落選してしまう」と泣きごとを言う議員が続出したとか。
まずは手続として、重複署名などの調査をする期間(20日間)を経る必要があるが、住民投票は実行されるであろう。その後、市議会が解散されて選挙が行なわれる。河村市長は市議会で過半数を制するつもりでいる。こうなればまさしく地方自治体の初の「市民革命の実現」ということになる。これだけ熱意をもった大量に行動する市民が出現したということは驚異的なことだ。
これだけの行動力ある市民を大量輩出させた背景には河村市長のキャラクターに負うところも大きいが、経済危機という問題がある。4年前、名古屋の夜を歩いたが、熱気ムンムン。当時は東京に次ぐ「元気な都市=名古屋」と持ち上げられていた。2年前のリーマンショクで名古屋は一挙に奈落の底に落ち込んだ。名古屋市民も先行きに苛立ち感を抱いた。「ふざけるな!!何が年収2,400万円か。それだけ議員達が働いているのか」と怒りが炸裂したのである。
首長にとって指導力が問われる時代
市民の皆さん!!福岡都市力は確実に衰退していく。名古屋のように奈落に落ちてから行動を起こしても遅い。福岡市民に君臨している福岡市職員たちは「また吉田市長になれば職場は居心地が良い」とささやいている。この4年間の吉田市政は「チンタラ職場風土」を強固にした。弊社は再々、市職員のモラルダウンの追求をしてきたが、吉田再選を許したならばますます「チンタラムード」は加速化する。我々の生活の明日が不安定なのに長閑な話だ。
悠長な長閑な環境ではなかろうが、吉田氏にはそういう非常事態を把握する能がない。竹原独裁市長、河村市長の仕事ぶりをレポートしてきた。福岡市政の大変革のテーマは数多くある。首長の権力を活用し指導力を発揮すれば幾らでも解決できる。「あーそれなのに、あーそれなのに」に吉田氏には熱意の欠片もない。だから指導力も駆使できないまま『改革断行』は不能になる。市民の皆さん!!時間は残されてないのだよ。最後にとばっちりを受けるのは我々だ。指導力のある人材を選ぼう。
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