福岡市長選の裏で、来年4月に行なわれる統一地方選・福岡市議会議員選挙へ向けての動きが慌しくなってきている。現職市議は市長選応援の名目で、市長候補予定者とともに選挙区を回り地盤固め。一方で、これから市議会へ割って入る新人たちは、それぞれ辻立ちや街頭演説を積極的に行なうなど草の根戦術を展開中だ。
そのようななか水面下で暗躍しているのが、みらい福岡市議団・幹事長の笠康雄市議。みんなの党関係者によると、福岡県筑紫野市出身の衆議院議員・山内康一副幹事長を通じて積極的にアプローチしているという。
この動きに同市議団をよく知るある市議候補予定者は首をひねる。「みらいの市議すべてが、みんなの党のアジェンダ(政策課題)に共鳴するとは思えない。現在の会長・石川浩二朗市議が引退した後、次を担う笠市議が独断で動いているのではないか」という。
先の参院選で躍進し、第3勢力として今後の動向が注目されているみんなの党。福岡市議選において同党・福岡県広域第1支部は、福岡市各区1名の新人候補を立てる予定。現在の第1会派・自民党市議団が19名であることを踏まえれば、みらい福岡の現職市議7名とみんなの党新人候補全員が当選し両者が統一会派を組むことで、強い発言力を持つ存在となるだろう。その「キーマン」と言える笠市議の思惑はいかに?
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