12日、(株)トランスジェニック(本社:熊本市、福永 健司社長、以下「トランス社」)はハルピン医科大学基礎医学院(所在地:中国黒竜江省、張 鳳民院長、以下「ハルピン医大」)と診断薬のシーズとなる抗体の開発に関する研究を共同で行なうことに合意し、11日に共同研究契約を締結したと発表した。
今回の共同研究は、がんや免疫系疾患をはじめとする疾病診断の向上を目指すもので、トランス社のGANP ®マウス抗体作製技術とハルピン医大のシーズ情報を融合させ、臨床的に有用な抗体の開発を行なう。
今後トランス社とハルピン医大 張鳳民教授の研究グループは、臨床情報から得られたバイオマーカー※候補分子に対する特異抗体を開発する。
また今回の共同研究契約に基づき、共同研究成果のうち臨床応用が期待される成果については、ライセンスアウトなど事業化に向けて知的財産権の確保など権利化を図る予定としている。
なお、これによる11年度連結業績への影響は軽微であり、業績予想に変更はない。
※バイオマーカー
尿や血液などに含まれる生体由来の物質で、特定疾患の状態に応じて変化し、その疾患の指標となるもの。これらバイオマーカーの測定により、疾患の診断や効率的な治療法の選択が可能となる。
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