13日、(株)マルマエ(本社:鹿児島県出水市、前田俊一社長)は10年8月期 決算(非連結)を発表した。
当事業年度の売上高は前年同期比53.2%減の9億3,800万円、経常損失は2億8,700万円(前年同期の経常損失は5億円)、当期純損失は4億500万円(前年同期の当期純損失は7億円)となった。
保有する土地建物や機械設備などの固定資産と、設備投資計画が凍結された建設仮勘定について、固定資産の減損損失(特別損失)を1億4,400万円計上している。
売上高については、精密切削加工事業ではFPD分野が低迷したものの半導体分野が拡大したことによって前年同期比4.9%増の9億700万円となった。装置組立事業は大型案件の売上高が計上されなかったことによって同比98.2%減の2,000万円となった。
利益面については、売上高の低迷と受注単価の下落により営業損失を計上したとしている。
切削加工事業において、FPD分野で中国政府のパネルメーカーへの設備投資が遅延しながらも始まった事で第8世代製造装置を中心に拡大し始めたものの、製造装置部品の価格が低迷した。また当初想定時期よりも受注時期に遅延が発生した。なおパネル製造用消耗部品の受注・生産は、好調なパネルメーカーの生産状況から順調に推移した。
半導体分野では半導体メーカーの稼働が好調であったことと、製造装置メーカーの受注が幅広く回復基調であったことから、受注・生産額が順調に拡大し同分野としては過去最高の受注生産額となった。また生産性の改善により拡大傾向が続くとしている。
太陽電池分野では、国内複数メーカー向けの試作および評価機の積極的な受注・生産を行なったる。
装置組立事業においては、一部顧客が薄膜太陽電池分野の事業を停止したことや選別受注の方針を立て不採算な案件は受注を見送ったことで、受注と生産は低迷した。
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