きょう(15日)夕方、東京都内で記者会見を開き、谷亮子参議院議員が柔道から現役引退を発表する。
谷氏は、7月11日に投開票が行なわれていた参議院選挙に民主党比例代表から出馬し、初当選。国会議員となってからも、柔道家と議員職を両立させていくと宣言していた。
しかし、その後全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長が「(議員と)両立できないなら身を引いたほうがいい」と述べるなど周りからは、議員と柔道家の両立へ批判や不安の声も上がっていた。
さらに、谷氏が数々の世界大会で輝かしい成績を上げてきた48k級では現在若手選手が台頭。全日本柔道連盟は9月に同氏の強化選手の最高ランクであるナショナルチームから1ランク下のシニアに降格させた。
なお、谷氏が目指していたロンドン五輪に出場するためには、11月20・21日に行なわれる講道館杯全日本柔道体重別選手権に出場することが必要とされていたが、その講道館杯への出場申込み期限がきょう(15日)までだった。
谷氏の母校である福岡工業大学付属城東高校の園田義男校長は、「高校3年間の蓄積により今日まで世界のトップとして頑張ってくれてありがとうと言いたい。長い間本当にご苦労様でした」とコメントしている。
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