<3.つぶやき福岡市長選!!>
そのような状況を踏まえ、NET-IBニュースでは市長選に対する福岡市民の関心を高めるという目的で、同サイト上に市長選立候補予定者のつぶやきが閲覧できる特設コーナーを設置した。名づけて「候補予定者リアルタイムニュース つぶやき福岡市長選!!」である。設置後、サイト視聴者からの評判も良く、正直な話、取材者としても重宝している。辻立ちや街頭演説の場所、記者会見・集会の予定など、各立候補予定者の動向がつぶさに把握できるからだ。10月31日の告示が目前に迫った今、選挙公約を分割してつぶやく立候補予定者も増えてきた。弊社行政取材班の取材記事に加え、それぞれの立候補予定者自らによる情報発信。NET-IBニュースの福岡市長選に関する情報は、他メディアと比し、圧倒的なボリュームを誇っているといっても過言ではないだろう。
しかしながら、ツイッターを選挙で活用する際、ネックとなるのはフォロワー数。多くの人に登録してもらうためにはそれなりの時間がかかる。しかし、同企画ではフォロワー数に関係なく不特定多数に情報を発信できる。ツイッターの利用期間に関係なく、つぶやきを閲覧されることになる。もっとも、それぞれのホームページで自身のつぶやきを表示することも可能だが、1日平均4万のアクセスを誇るNET-IBニュースでの公開は、その影響力において、個人ホームページに大差がある。同様の配慮がなされることを前提にすれば、気軽に情報発信ができるツイッターは、選挙のみならず商用の宣伝活動においても絶大な効果を発揮するといっても過言ではないだろう。
<4.専門家とのコラボ>
前置きが長くなってしまったが本題に戻す。今回の討論会において、ツイッターの活用がまず検討されたのは前述した経緯の通り。それに加え、ツイッター同様に利用者が増えている動画共有サービス「USTREAM」という要素を盛り込むことが考えられた。
検討の結果、今回は高い専門技術を有する@MikuraTVと提携することとなった。@MikuraTVは、ツイッターによる地域おこしのモデルケース「大名なう」の活動にも参加、多方面で注目を集めている存在だ。この提携によって考えられた企画が、ツイッターとUSTREAMによる双方向型のネット公開討論会である。さらに、本会場と自宅でネット中継試聴者を結ぶという当初の企画に、「別会場を設ける」というアイディアも追加された。企画したのは、福岡ビジネス・クリエイティブ道場主宰の小田携氏である。
別会場となったのは、福岡市中央区清川にあるバー「TAO CAFÉ(タオ カフェ)」。その目的は、若年世代における市長選への関心を高めること。別会場の参加者のための配慮として、討論会中継を小田氏が実況。解説を元・松下政経塾生で現在「TAO CAFE」オーナーという異色の経歴を持つ(有)トータル・アジアン・オーガナイゼイション代表取締役社長・林田暢明氏が務めた。さらに司会を福岡ツイッター界のアイドル、河野忍さんが担当し、会場を盛り上げる布陣を整えた。
▼関連リンク
福岡市長選2010「福岡のまちづくりを考える公開討論会」(録画)
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