河東郡の茶文化センターに続いて慶尚南道河東郡(ケイショウナムド ハドングン)からバスで、約1時間の河東郡岳陽面平沙里(ハドングン アギャンミョン ピョンサリ)公園を訪れた。平沙里公園には、韓国で老若男女問わず人気が高い小説「土地」がドラマ化された際に使用された、オープンセットや展示室がある。訪れた時は、ドラマのファンが数多く訪れていた。
小説「土地」の作者は、朴景里(パク・キョンリ)。パク氏は、1926年10月28日生まれ。日本の朝鮮支配を体験。そのパク氏の「土地」は、25年間書き続けられた超大作である。日本が韓国を支配していた時代の人間模様を描いている。
平沙里公園を訪れた日は、休日だったこともあり多くの観光客で賑わっていた。平沙里公園のメインのオープンセットを見るためには、傾斜が厳しい坂道を約7分ほど登った所まで徒歩で行く。途中の道脇には、韓国では生で食べる「栗」を売っている出店がたくさん出ていた。その他にも、お土産屋さんや飲食店がいくつも並ぶ。お年寄りや小さな子どものために、ゴルフカートみたいな車が走っていた。
苦労して上った甲斐があってか、そこにはオープンセットの古い韓国の建物と山々からなる絶景を眺めることが出来た。
なお、小説「土地」のオープンセットがある平沙里公園では毎年10月、「土地文化祭」が行なわれる。それに合わせて河東郡でも、「全国かかしコンテスト」が開催されている。このコンテストは、韓国の小・中・高と一般人、個人、団体、年齢、性別に関係なく参加し、作製したかかしのデザインを競う。審査は、団体・個人部門に分かれて行なわれ、各部門別対象者には各100万~300万ウォン程(日本円で、約7万~23万円)の賞金が授与されるとのこと。
【長嶋 絵美】
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