城南区のあるマンション(120戸)の理事長とお話する機会があった。その話のなかで、「管理でのかなめは理事長の力量と管理会社のフロントマンの質に尽きる」という話があった。理事長が住民生活についての関心や問題意識が高いほど、総会の議事録から工事・修膳内容まで公開され、財務基盤も安定しており、管理業務を管理会社に任せっきりということがない。
マンションの前面で、住民と接するフロントも同じ。理事長に対する提案やアドバイスが多く、住民の依頼に対しての対応が速いフロントがいるマンションでは、駐車場でのトラブルや騒音とペットの飼い方の問題(マンション3大トラブル)が少ない。このマンションでは、大手管理会社に管理委託をしているが、前担当フロントの対応が極めて悪かったため、総会で管理会社変更決議を出す寸前まで行なった。しかし、管理会社の誠意が感じられたこと(管理委託費の実質引き下げがあった模様)とベテランのフロントマンに変更するということで何とか契約を継続しているとのことだ。ただ、住民の間では、今なお不信感が拭えず、何かあればすぐにでも管理会社変更の方向へ向かう可能性が高いという。管理会社においての社員教育、研修の重要性を改めて認識させられた一件である。
【神田 将秀】
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