「マンション管理員検定」が管理業界でちょっとした話題となっている。これは、「一般社団法人マンション管理員検定協会(以下、協会)が実施予定の検定試験で管理員業務の客観的判断に繋がる非常に意義のある取り組みであると思う。平成13年8月1日施行の「マンションの管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化法)」や平成14年12月改正、平成15年6月1日施行の「区分所有法」などにより、現在の管理員に求められる知識は多様化・高度化し、管理員は気楽なものというイメージから専門職へと変わりつつある。
マンション管理の質の向上には、最前線の現場にいる「マンション管理員」の資質向上が欠かせない。多くの管理会社では社内教育によって管理員を育成しているが、その教育制度も管理会社によって千差万別であり、業界として統一的な教育水準が存在しないのが現実だ。一方、管理会社として優秀なマンション管理員を採用するために、どんな基準で採用したらいいのか難しい判断を迫られている。試験の内容にもよろうが、マンション管理会社としては、管理員採用の大きな判断基準の一つと充分になり得る。
【神田 将秀】
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