福岡市政の現状認識に続き、「ローカル・マニュフェスト推進ネットワーク九州」から発表された福岡市長選・立候補予定者8人のマニュフェストをもとに、それぞれの政治姿勢を見ていく。なお、掲載の並びは50音順。
2. 福岡市政のビジョン
元福岡市議 荒木龍昇氏(50)
今後、ゼロ成長またはマイナス成長が続くことを前提とし、高齢者が増え人口減少が始まる状況を踏まえた市政を運営する。このような状況のなかでも発展出来る福岡市を実現するために、既得権益を廃しあらゆるところでの無駄をなくしていく。そこから生み出した財源は、子育てや高齢者支援策を充実させるなど将来安心して暮らせる街づくりのために投資する。地域での問題可決する力を高め、さらに市民自治の仕組みを進め、市民が地域で解決できる能力をつけることで活力を維持する。また、景観法を活用し福岡市が持つ歴史、文化、自然を活かしたまちづくりを市民全体で進め、新たな観光や地域興し、雇用を生み出していく。大学の集積を活かした知的産業の育成を進めるため交通アクセスや住環境など、環境整備を進めていく。さらに、グローバル問題やローカルな地域社会の課題に、創造的問題解決を行なえるようなアジアに繋ぐ創造都市をめざす。
西福岡・民主商工会事務局長 有馬精一氏(59)
憲法、地方自治法で示されているように、地方自治の役割は住民の暮らしと福祉の向上にある。市民の暮らし・家計の応援、中小業者の仕事を増やし、地域でお金を循環させ景気の回復を実現する。市民や業者の所得が増えれば税収が増え、人工島事業などムダな大型開発を見直すことにより財政再建を進めていく。こうした基本的考え方の上で、次の4つの転換を図り命と暮らしを守る福岡市政を目指す。
・安心できる福祉、医療、子育て支援を
・くらしをささえる経済、雇用対策を
・ゆたかな教育、文化のまちづくりを
・財政を「モノ」から「人」へ
元予備校講師 飯野健二氏(49)
「福岡市を、世界一魅力ある街に」のキャッチフレーズの下、世界一のインフォメーションセンターを作るなど、夢と希望にあふれる街づくり、世界中の人々が集まる仕掛け作り、福岡から世界に発信する仕掛けづくりをしていく。そのなかで、観光・物産などを通じて、九州全体を有機的にネットワーク化して、世界中にアピールしていく。
市役所職員自らの地域行事に積極的に参加するなどを含め、「地域の力」の活性化の促進、防災・防犯問題などの改善を図り、安全・安心な街づくりを推進する。
福岡市民全員の視点から考えた、みんなに優しい街づくりを考え、動物にも優しい行政のあり方を考える。
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