このままいけば戦後最多の8人が立候補することになる福岡市長選。「現職のおかげで素人でもできるとみな誤解している」という声もあるが、この混乱をあえて画策している勢力がいるのではないだろうか。
ある候補者は春頃から立候補の意思を表明し、早々と政治資金パーティーを開催。地元マスコミも取材に駆けつけたが集まったのは15人。うち10人が教え子の学生であったということもあり、肝心の政治資金も集められなかったというお粗末さ。マスコミも激怒して帰ったという。この候補予定者が出馬意思を表明した記者会見では「供託金(240万円)は用意できているのか?」といった質問まで記者から飛び出した。
実のところ、同予定者はその時点で供託金すら用意できておらず、本人曰く「父の実家を担保に金を借りる」という話であった。ところが、最近になってこの立候補予定者に金を工面した勢力があるという。
ある立候補予定者が10月に開いた講演会では、ほかの立候補予定者に推薦を出した某政党幹部の目撃情報が届いている。市長選との関連性を断言するのは難しいところであるが、同選挙を間近に控えた時期だけにその真意はいかに?
候補者が乱立することによって最も利を得るのはどこの陣営か。そうした疑問が浮かび上がることによって、今回の市長選の構図は、また違った様相を呈してくるだろう。
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