福岡地区生コン業界消息通によると、「協組の集約化ルールの確定が成されたようで、今後集約化へ加速化する様相を呈してきた」とコメント。ただ「まずは、複数工場を所有する組合員が自社内で集約化を実践していく動きからスタートするであろう。単独工場の組合員は、まだまだ腰が重たい。月間1工場あたり2,000㎥前後を上下している出荷では、どうにもいかなくなってきている。かなりの組合員が以前よりは、理解してきているが、いざ集約化となれば、まだまだ手を挙げる工場は少ない状況だ。だから、複数工場を所有する製造会社が手本を見せて、集約化のメリットを事例として示していくしかない」と続けて語った。
福岡地区は、他の地域と比較してエリアが広域にまたがるので、各エリアの事情により集約化に関しての認識に濃淡があることは確かである。ただ前述した通り福岡地区においても、集約化や経営合理化に向けて後退している訳ではない。一方でマイナスに作用しているのではないが、拍車が掛かっている訳でもない。今後、集約化の事例が発生した時こそが、福岡地区の生コン業界図が大きく動く時であろう。その時期は、そう遠くはないようである。
【河原 清明】
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