検定試験については、年齢・性別・学歴等に関係なくチャレンジ可能である。試験の詳細な内容については、2010年10月30日(土)に開催される「一般社団法人マンション管理員検定協会設立記念フォーラム」にて発表される予定である。現場での知識活用が出来る内容であることを願いたい。
管理員の管理会社等での採用について、前回も触れたがマンション管理適正化法や区分所有法などの管理業界に関連する法の整備に伴い、現在の管理員に求められる知識は高度化している。いわば「専門職化」していると言って良いだろう。以前のように気楽な気持ちで管理会社が募集する管理員求人に応募してもその倍率は現在非常に高く、書類選考(履歴書など)すら通らないのが現実だ。しかし、これから管理員希望者が「マンション管理員検定」を取得し、履歴書の資格欄にきちんと管理人の条件を一定レベルでクリアしている事のアピールが出来るようになる。これは画期的な事だ。
試験範囲には、マンション管理の実務に即した様々な科目があり、ポイントを押さえたすぐに実務で役立つ知識を得ることができるという。実務に即した試験である為、管理員希望者の方々にとって管理会社への就職活動をする上で、他の就職希望者との差別化を図る、或いは自分の知識・キャリアを実証する手段として、この検定試験に合格したという目に見える結果は、必ず役立つはずだ。
マンション管理員の教育及び質を向上させることは、日常の管理状況が高まり、マンション管理そのものの質や住民の満足度へもつながることとなる。業界としてこの検定を有効活用していくことのメリットは十分にあると思われる。
【神田 将秀】
◆住宅情報サイトはこちら >>
住宅情報サイトでは住宅関する情報を一括閲覧できるようにしております。
*記事へのご意見はこちら