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【特別連載】積水ハウス50周年への提言~100周年へのさらなる飛躍を目指して(1)
特別取材
2010年10月13日 10:57

<エピローグ1>

積水ハウス 積水ハウスは今年8月1日に50周年を迎えた。住宅業界では大和ハウスに続く2番目の老舗企業である。今、どの業界も同様だが、とりわけ住宅業界は未曾有の大不況に陥っている。住宅着工数が10年前まで120万戸ぐらいで推移していたのが、この数年で徐々に減り始め、ついに今年度は45年前(昭和40年)の水準である80万戸にも満たない市場規模まで縮小してしまったのである。この苦境の最中、記念すべき50周年を迎えたのである。
 華やかに、輝かしい50年を迎えたいところだが、至極地味に迎えざるを得ないだろう。事業は時代とともに山あり、谷ありである。50年の歴史の中で、会社の命運がかかったオイルショック、阪神・淡路大震災など、幾多の苦境も乗り越えてきた。浮かれる時もあり忍びがたきを忍ぶ時もある。今は艱難辛苦、しっかり内部の力を蓄える時だろう。
 幸い、50年の間に幾多の先人が努力した結晶として、200万戸の積水ハウスユーザーが全国におられる。この財産は他社より抜きんでて、トップである。言葉を変えれば、積水ハウスのファンが日本一多いということである。このファンを大事にして、必ず再び蘇るだろうと信じている。
 50年前、住宅は町の工務店、大工さんなど零細企業の仕事であった。その市場に、積水ハウスの場合は、まったくの異業種の化学メーカーからの、しかも素人の参入であった。工場生産したプレハブ住宅という、日本でも世界でも類がない事業をスタートさせたのである。日本の企業に手本となったところはない。世界を見渡しても、プレハブ住宅を工場生産して販売しているところもない。鉄鋼、電機、自動車などは世界に手本があった。日本の発展はモノマネのおかげと言っても過言ではない。
 積水ハウスは、新しい事業の夢を乗せて50年前、荒海に、羅針盤のない航海に出帆したのである。

【野口 孫子】

(これは積水ハウスにエールを送るもので、誹謗中傷するものではありません)


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