13日、福岡市役所で、元会社員・内海昭徳(うつみ あきのり)氏(32)が記者会見を開き、11月14日投開票の福岡市長選に立候補する意思を表明した。
内海氏は、1978年東京生まれ。2001年、筑波大学 国際総合学類 国際関係学専攻卒、02年、京都大学大学院中退。04年からNR JAPAN株式会社(本社:東京都渋谷区、盧 在洙[ノ ジェス]代表)に勤務し、10年9月末に退社した。
同社では、人材育成セミナーの講師を務めていた。08年からは、「モノづくりから人づくりへ」をコンセプトとする社会活動「JAPAN MISSION PROJECT」の代表として、全国で7回の講演を実施。のべ5,000人が参加したとしている。福岡市には6年在住。
今回の市長選を「日本の命運を左右するターニングポイント」「変革の方向性が問われる選挙」と位置づける内海氏は、福岡市を可能性があるまちと捉え、「全世界で愛される福岡を作りたい」との理想を掲げた。また、市長として成すべき責務に不採算事業(ムダ)のカット、時代の要請に応える情報公開の徹底を挙げた。
内海氏の福岡市政におけるビジョンは、「世界最先端のインテリジェンス(知識経済)都市」。そのために「なんとしても成し遂げたいこと」として、「アイランドシティに世界初、最高の『知』の統合研究機関を創設したい」と語った。そして、政治姿勢には、「日本の精神性を象徴する『和』を中心に据えたい」と語った。
その後、記者からの質問に対し、吉田市政について「広い視野、深い洞察力がもっと必要」、こども病院は「今の立地で継続できるものはしていく」とし、移転反対・現地建て替えの考えを示した。
最後にこれからの選挙戦について、「かなり出遅れたが、退路を断った。次の4年間の重要性を認識しているからこそ、すべてを捨てても悔いはない」と語った。なお、内海氏は政党の支持・推薦を得ず、無所属で立候補する方針。14日から街頭活動を行なうとし、1週間後には選挙公約を発表するとしている。
【行政取材班】
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