NET-IB NEWSネットアイ

ビーニュース

脱原発・新エネルギーの関連記事はこちら
純広告用VT
カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

2010福岡市長選

こども病院移転、「推進」から一旦「白紙」へ~高島宗一郎氏が公約変更
2010福岡市長選
2010年10月26日 08:00

 福岡市長選挙の告示(31日)まで1週間を切った25日、立候補予定者の高島宗一郎氏が市役所で記者会見を開き、選挙公約を発表。そのなかで、争点になっているこども病院移転について、これまでとは180度方針転換したと言える内容が含まれていた。

記者会見を行なった高島氏 それは「こども病院の人工島移転」に関する記述の削除。これまで高島氏は「こども病院の人工島移転」を推進する立場であったが、「実際に市民と接してみて、こども病院についてなぜ現職の吉田市長がアイランドシティを推進したのか、市民は知らなかったこと」が削除を行なった理由とした。
 今回の変更について、「こども病院の人工島移転」はいったん白紙に戻し事業を凍結。そして"6カ月間"、市民に情報発信を行なった後に移転場所や規模を含めて市民の納得する形で決定するとしている。なお、「人工島事業」に関しては継続する考え。他の変更点としては、給食費の無料化の記述が削除されたことがある。
 高島氏は「昨夜考えたうえで削除を決めました。これは私を推してくれている自民・公明・みらい福岡にまったく相談なしに発表しています。高島宗一郎を推せないということになるかもしれないとも考えたが、自分でも疑問に思っていることをそのまま進めていきたくない、市民と一緒に納得したうえで進んでいきたい」と、自身の判断であったことを強調した。

 この会見には、高島氏を推す自民党市議の森英鷹氏と伊藤嘉人氏、公明党市議の黒子秀勇樹氏、みらい福岡市議の石川浩二郎氏が同席。高島氏は会見中に市議らに対して、この方針転換の是非を質問したが、このことに関して自民党、公明党、みらい福岡は「問題ない」との見解を示した。
 会見後、自民党市議の森氏は「市議団にどう報告するのか」という記者の問いに対して「自民党の政策がどうかとか、自民党市議団がどうかとかではなく、140万市民のリーダーになるために立候補するのだから、政党政治ではない。一政令市の市長が政党に左右されるのはいかんと思う。もっと自由に市民のための政治をするような思いを語っていただければ」と述べた。また、「自民党の進めてきたことと矛盾するのでは」という問いには「彼が我々と違うことを言っているわけではない。決定をした過程があまりにも不透明だから、もっと議論をしようということ」として、高島氏を推していく考え。

 しかしながら、「移転の見直し期間」である6カ月が経つまでの間、2011年4月には福岡市議選が行なわれる。高島氏の「一旦白紙」は、同選挙の結果をふまえての見直しと考えてよいだろう。現職・吉田氏の轍を踏まない"巧みな公約変更"と言える。
 また、告示直前の方針転換は支持を伸ばすことが目的なのは明らか、「一旦」といえども変更を受け入れた3会派の姿勢には、高島新市長誕生へ向けて本腰を入れて取り組む気配がうかがえる。

【行政取材班】


*記事へのご意見はこちら

関連記事

powered by weblio


2010福岡市長選一覧
2010福岡市長選
2010年11月17日 09:51
2010福岡市長選
2010年11月17日 08:00
2010福岡市長選
2010年11月15日 16:24
2010福岡市長選
2010年11月15日 15:04
2010福岡市長選
2010年11月15日 14:16
純広告VT
純広告VT

純広告用レクタングル


IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル